JLACセンター

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設立の趣旨

目的

医療情報ビッグデータの中核の一角を占める臨床検査データの有効利活用は長い間渇望されて来ましたが、未だに十分に機能しているとは言い難い状況です。そのためには測定法の標準化や基準範囲の標準化のみならず査項目コードの標準化が欠かせません。厚労省より日本臨床検査医学会コード Japan Laboratory Code, version 10 (JLAC10) が標準コードとして推奨されていますがが、一般病院における利用は非常に低く、かつそのコード体系から病院間の統一性が取れずに、個々プロジェクトごとでさえにそのコードの統一に困難を生じているような状況にあります。今回、このような状況を解決すべく、ビッグデータプロジェクトでの2次利用のみならずすべての医療機関が容易に統一コードの格納と使用ができることを推進する目的で、JLACセンターを設立いたしました。

業務

JLACセンターはJLAC利用に必要な下記の多種類の業務を統一的に行うことで、臨床検査データの有効利活用推進に貢献します。

  1. 統一的な付番(コーディング)
    これまで個々の臨床検査に対するJLAC付番は日本臨床検査医学会で定められた付番規則に従い個々の医療機関、データプロジェクトごとに行われてきましたが、このことが、項目コードの甚だしい不統一を招き、臨床検査データの有効利活用の大きな障壁になっています。JLACセンターは日本理臨床検査医学臨床検査項目コード委員会の委嘱を受け、唯一のJLAC正統機関として臨床検査項目に対して統一的なJLACコードを作成します(コーディング)。 なお本業務は2024年4月よりJLACセンターにて行う予定です。
  2. 統一的な医療機関へのコード付与(マッピング)と認証
    これまでは個々の医療機関が独自にJLACコードを定めて院内で格納していたため、医療機関間の統一が事実上不可能でした。JLACセンターは医療機関、医療データプロジェクトに統一コードを提供します(マッピング)。また常に新しい臨床検査法が上梓されている環境下にあり使用コードも変化していきます。JLACセンターは当該医療機関、医療データプロジェクトの使用コードを定期的に検証し、唯一のJLAC正統機関としてその適正性が外部からもわかるように担保認証も行います。
  3. 医療機関の統一的1次利用2次利用に対する支援
    有効で正確な一次利用さらに2次利用にあたっては、コードだけでなく異なる測定法に起因する検査データ分布の確認、データベースを使った必要な補正と精度管理、使用基準範囲の適正性の確認など、日常診療に忙しい医療機関で対処が困難な作業が経常的に必要となります。それらの作業を支援し、その適正性を評価認証します。